香川室内跳躍競技会は、毎年2月の第2週に開催される。真冬の室内大会のため、十分に仕上げてコンディション調整をして臨む大会ではない。あくまでも「途中経過の確認」や「今後の課題の把握」を目的としている。
それでも、ベストを出してくる選手はいる。今回の大会に出場したGlanz の選手にも、全中参加標準記録(今大会は標準記録突破指定大会ではないが)を上回る記録や、昨年のU18、16全国陸上4位相当の記録を出した選手がいた。冬に好記録が出たことで勘違いして、肝心の夏や秋の大会で力が発揮できないこともある。記録が出たことはそれでよしとして、今やるべきことを続け、目標大会にピークをもっていくことが大切である。そして、何をおいても大切にしてほしいのが、仲間(ライバル)に対するリスペクトである。「敗者をリスペクトできない勝者は、本物の勝者ではない!」と私は考えている。
次に、思うような記録が出なかった場合はどうか。そもそも、「途中経過の確認」や「今後の課題の把握」が目的なので、記録は出なくて構わない。しかし、好記録を出した選手を見て落ち込むことがある。本来の目的を思い出してほしい。記録は出なくても、今後の課題がつかめたらよいのである。そして、「人と自分を比べていたら幸せはなれない」ということである。人と比べず、「自分がどれだけ成長したか」に喜びを感じてほしい。目に見える成長、目には見えない成長すべてにおいて。
冬季練習もあと1か月。今回見つけた課題をクリアしてシーズンを迎え、一人一人が自分色に輝いてほしい!